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ARは工場に使えるのか

執筆者の写真: Mikio YuyaMikio Yuya

更新日:2018年4月19日

ポケモンGOでも使われている、AR(Augmented Reality:拡張現実)技術を使って、福岡造船と富士通が、船舶部品のARマーカーをスキャンすると実績入力や図面が見れる仕組み、3DCADを使って作業支援の仕組みを構築するようです。ポケモンGOはGPSの位置データにポケモンを紐づけて表示させる仕組みです。2011年ごろから広告や雑誌では使われ、3DCADデータを立体的に空間に表現して設計スピードの効率化、飛び出る本、家具の配置等の多くの場面で使われています。面倒と感じるのは供給会社ごとのサーバー・データにアクセスする必要があるので、その都度アプリ入手が必要だという部分でしょうか?ではこのAR技術が生産現場で実用性があるのでしょうか?


ARを体験

私もAR技術が生産現場で実用性があるのか? を自分の肌で感じるために。さっそくスマホで体験しました。アプリはたくさんあるのですが、今回は"HP Reveal"を入手しました。日本語です。以前は"Aurasma"ブランドでしたが、今は"HP Reveal"になっています。機能は少ないのですが公開もでき、他人の作ったARマーカーを読んで情報(画像や動画)を見て遊べるアプリになってます。

"HP Reveal"の操作ですが、最初に写真を撮影して(ARマーカー)この写真をアプリが認識したら表示させる画像・動画(Overlay)を紐づけます。本当に簡単にできます。


私が作成したのは"3i Solutionsのロゴ"をスマホ(HP Reveal)が認識すると、サーバーから紐づけた写真を表示させてみました。

紐づけた写真は、"山形の日本酒3本"の写真です。紐づけるデータは動画もOKです。ARマーカーは手書きの"税務署"と言う文字にして、"4秒動画"を紐づけてみましたが、簡単にできました。

サンプルであるのですが、ARマーカーを中心に3Dキャラクターが笑う、歌うコンテンツも試してみました。


製品の設計に使ったり、家具の配置等の分野では、空間的に正確な位置に表示する必要があるので、ARマーカーとカメラの位置が正確にわかっていないといけませんが、マーケティング・ツールや教育ツール等ではそこまでの技術は不要なので安く導入できるようになるでしょう。


では生産現場では実用性があるか?

・受注生産で毎日作業がなく、図面や作業標準を頼りに仕事をする必要がある現場。

 →ARマーカーの位置に現れ指示に従い部品が組み付けられていく?

・保守点検職場

 →点検箇所が画面を覗くと表示される?、点検漏れ撲滅

スマホやタブレットで仕事ができるのは楽である。

それにしてもARマーカーの作成や表示データ作成、表示データとARマーカーの紐付け、データのメンテナンス、マーカの取り付け位置、考えるだけで大変そう。


また部品自体にARマーカーを付けて、二次元帳票(図面・作業標準・記録シート)を表示するだけなら、AR技術じゃなくても、バーコードでも用が足りる。技術を融合させて部品についてるバーコードを読むと画像、動画、帳票が簡単に見えるようなものもが欲しい気がする。(終わり)


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