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RFIDとアパレル

執筆者の写真: Mikio YuyaMikio Yuya

更新日:2018年5月6日

銀座GUでベルトを買った時、RFIDセルフレジ(東芝テック製)が設置されていましたので使ってみました。人手レジも隣にありましたが、店内は混んでないのでお客は全員RFIDセルフレジを使っていました。店員もレジ・エリアにいますので、戸惑っている人には説明をしていました。




GUのRFIDセルフレジ

  1. RFIDセルフレジの下部にあるドアを開けて、商品を中にいれドアを閉じる。

  2. そして画面のスタート・ボタンを押す。スタート・ボタンを探すに時間がかかりました。小さくて右下にあるのだが目立たない。

  3. スタート・ボタンを押すと、RFIDを読んだ結果が表示される。内容を確認し、OKを押すと支払いへ。ポントカード設定。カードか現金かを選んでボタンを押す。

  4. 現金を入れて、現金の投入金額が正しいか確認してOK押すと支払い完了。レシートとお釣りが出てくる。

  5. 包装袋は棚に置いてあるので、自分で梱包して終わり。


スーパーで設置が増えているセルフ精算機に、商品をボックスに入れる操作が追加されただけなので戸惑う人は少ないのかもしれません。またGUは客の年齢層も若いのでこれも要因かもしれません。使えるのはクレジットカードと現金のみです。




ユニクロのレジと万引き防止

次にユニクロに寄りました。レジ待ちの行列は長く、レジ係は忙しそうでした。ユニクロ商品にも全てRFIDタグは付いていますが、GUのようなRFIDセルフレジは導入してない店舗でした。一般のユニクロのレジでは約30cm四方のRFIDリーダーがテーブルに上に置いてあります。


店員はなぜか1枚1枚、RFID値札を服の中から引っ張り出して、リーダーに擦り付けて読ませていた。小物はリーダーで1個つづ乗せてRFIDタグを読ませてました。一括読みをしてる店員はいませんでいた。だから作業時間的にみるとバーコードより早いとは感じませんでしたが、バーコードだとリーダー本体の取り置き動作が発生するので楽になっていると感じます。


RFIDの効果として、万引き防止もあります。レジでRFIDタグに購入済みを書き込んで出口ゲートでチェックする仕組みです。万引き防止専用タグだと店員が専用機に当てて、タグをキル(機能を不能)したり、叩いて取り外したりする手間が要らず便利です。


一括読みの方法

ユニクロのレジで、1枚1枚RFIDタグをリーダーに擦り付ける作業をする人がいるのは何故か?推定ですがリーダーの電波がタグを読み取れる高さと面積つまり体積には制限があります。厚みのある冬服や、複数の衣類だと客は乱雑に商品を持ってくるので、レジに乗せただけではリーダーの読み取り範囲からはみ出る。


RFIDのタグを一括読み取らせるには、もっと大きなアンテナで出力を大きくしなくてはいけない、そうすると反射したりして隣のタグを読む可能性もあるので難しい。

確実に一括でRFIDタグを読むためには、電波の飛散を考えるとGUのように密閉BOX方式しか方法がない。


アパレルの接客業務

アパレルの販売店では、レジでは店員はお客が購入した衣類を綺麗に畳んで包装する作業に時間をかけています。ユニクロの店員も同様に衣類を畳んで包装しています。

店員の接客業務は、商品説明や質問に答えたり、試着の準備・片付け・手直し対応、購入品を畳んで、包装して、会計して出口まで送ってお礼を述べてお辞儀する。普通の小売業は客数が多くないので、分業ではなく接客からレジまですべて1人の店員が担うので、自動レジという発想はありません。


現在、アパレルで自動レジを目指しているのは、客が多く待ち行列が長い、レジ店員が多いGU・ユニクロくらいでしょうか?販売数量が多いと、小売店舗も工場みたいなマネジメントが必要で自動化を求めます。


RFIDのメリット

ZARAやユニクロは製造小売業SPAと言われる。他社製品を扱わず、自社製品の企画から生産・小売まで全てを自社でやっている。このため自社工場の最終工程でRFIDのタグ付け、書き込みが可能で、流通から小売までの過程でRFIDタグのメリット(在庫管理・ピッキング・仕分け管理・棚卸・商品探し・レジの効率化、万引き防止等)を享受できます。


商品の動きと位置情報が見える事で作業の効率化だけでなく、リード・タイム短縮、流通在庫・店舗在庫・生産計画の調整がスピーディにでき、RFIDは経営支援のツールになっていきます。

(終わり)




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